服薬支援
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服薬支援とは
2000年頃、運動障害等で薬が口まで運べない患者に接し、薬が口に入るまでを支援することを一言で伝えるため、勝手に言葉をつくってよいのかと思いつつ「服薬支援」と言い始めました。
服薬指導は、患者が医薬品を適正に使用できるよう、効果や副作用、服薬方法などの情報を提供することであり、医薬品(モノ)に関する指導です。服薬支援は、個々のヒトの状況に合わせて薬が口に入るまでを支援することであり、服用後の効果や副作用に関する支援も含みます。
錠剤嚥下障害
「錠剤(カプセル剤、顆粒剤等を含む)が飲みにくい状況」を“錠剤(薬)嚥下障害”と定義しました。
食物は咀嚼して均一のペースト状の食塊を嚥下しますが、薬は固形物(薬)と液体(水)という物性の異なるものを同時に処理する必要があり、服薬は食物よりも高度な嚥下機能が必要になります。
錠剤(薬)嚥下障害と摂食嚥下障害は別の問題として考えるべきです。
摂食嚥下障害は1980年代から多職種において様々な検討がされていますが、言葉すらなかった錠剤嚥下障害は、今、薬剤師が使命として取組むべき問題です。