服薬支援

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服薬支援とは

2000年頃、運動障害等で薬が口まで運べない患者に接し、薬が口に入るまでを支援することを一言で伝えるため、勝手に言葉をつくってよいのかと思いつつ「服薬支援」と言い始めました。
服薬指導は、患者が医薬品を適正に使用できるよう、効果や副作用、服薬方法などの情報を提供することであり、医薬品(モノ)に関する指導です。服薬支援は、個々のヒトの状況に合わせて薬が口に入るまでを支援することであり、服用後の効果や副作用に関する支援も含みます。

内服薬嚥下障害

「錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の内服薬の嚥下が困難となる状態を内服薬嚥下障害(Pill Dysphasia)と定義しました。薬を口に取り込み、飲み込み、胃まで送り込む一連の流れに問題が生じている状態です。
2023年に薬の嚥下についてマスコミで取り上げられ、薬の飲み込み障害を「錠剤嚥下障害」と説明したが、実際には錠剤に限らずカプセル剤や顆粒剤も含みます。そのため「錠剤(薬)嚥下障害」や「錠剤嚥下障害(カプセル剤などを含む)」のように説明を常に加える必要がありました。また、カプセル剤を使用した論文を投稿した際に、「錠剤嚥下障害」を含むタイトルが実態に合わないとの指摘も受けました。こうした経緯から、2025年10月に名称を「内服薬嚥下障害」へ変更しました。今後は、「錠剤嚥下障害」を「内服薬嚥下障害」へ読み替えていただけるようお願いします。
ただし、内服薬嚥下障害の評価で使用する「PILL-5アセスメントシート」は、錠剤とカプセル剤の評価で「錠剤嚥下障害(Pill Dysphasia)」と称しています。 分かりにくいですが、一般的には「内服薬嚥下障害」、PILL-5アセスメントツールでは「錠剤嚥下障害」を使用します。
食物は咀嚼して均一のペースト状の食塊を嚥下しますが、薬は固形物(薬)と液体(水)という物性の異なるものを同時に処理する必要があり、服薬は食物よりも高度な嚥下機能が必要になります。
内服薬嚥下障害と摂食嚥下障害は別の問題として考えるべきです。
摂食嚥下障害は1980年代から多職種において様々な検討がされていますが、用語すらなかった薬の嚥下障害である「内服薬嚥下障害」は、今、薬剤師が使命として取組むべき問題です。